オープンダイアローグとコンプレックスに関する戯れ
オープンダイアローグが精神科領域で話題になっています。
このような新しいことが出てくると、私はなぜ流行るかと気になります。
推進している人たちのこころに、どのような問題意識があるのかと。
というのも、そこまでオープンダイアローグが注目を集めるのは、たぶん心理的なコンプレックスが強く影響していると推察されるからです。
では、どんなコンプレックスがあるのでしょうか?
そこでオープンダイアローグという言葉を手がかりに、推進する人たちの無意識的な欲求を分析してみます。
無意識的な欲求を探る方法の一つとして、表に出ている言葉の「反対の意味を検討する」というのがあります。
たとえば「Aさん大好き」といっている人は、もしかして「Aさんをものすごく嫌い」という気持ちがあるかもしれない。
「私はあなたを大切にしています」というけど、内心では「相手を蔑んでいる」かもしれない。
このような「本当に思っている気持ちとは逆の行動をして、コンプレックスを覆い隠す」ことは精神科の現場ではよく目にします。
ということで、この方法で分析してみましょう。
まず「オープンダイアローグ」の反対の意味を探ります。
「オープン」(開いた)の反対は「クローズド」(閉じた)。
「ダイアローグ」(対話)の反対は「モノローグ」(独り言)。
これをもとにオープンダイアローグの反対語について検討してみました。
1)「クーロズドモノローグ」(閉じた独り言)
→「人と話すのが苦手で自分の考えを独りでつぶやく人」
2)「オープンモノローグ」(開かれた独り言)
→「一方的に自分の意見をいって対話ができない人」
3)「クローズドダイアローグ」(閉じた対話)
→「秘密主義で自分と相手だけの二人きりの話が好きな人」
オープンダイアローグに惹かれる人は、この3つのどれかに当てはまると予想されます。
この3つにあてはまる人は、自分にはできないことがオープンダイアローグによってできるようになるかもしれない、と期待しているのかもしれません。
しかし心理学的には、自分のコンプレックスにきちんと向き合ったときにしかコンプレックスは解消されません。
なのでオープンダイアローグに強く惹かれる人は、オープンダイアローグをしてもコンプレックスが解消されない可能性があります。
自分では解決できていないコンプレックスを覆い隠して、オープンダイアロ-グで解決できると夢見ている。
そして患者のためといいつつも、実は自分のコンプレックスを覆い隠す手段としてオープンダイアロ-グを利用しているかもしれない。
それよりも、自分がいつも独り言をいっていないか、こころを閉じてないか、対話に失敗していないか、に気付くほうが自分のコンプレックス解消につながります。
オープンダイアローグがこれほど流行るのは、精神科の現場では1)~3)に悩んでいるスタッフが多いのかもしれません。
ただし、あくまでこれは仮説なので。
言葉の戯れです。
このような新しいことが出てくると、私はなぜ流行るかと気になります。
推進している人たちのこころに、どのような問題意識があるのかと。
というのも、そこまでオープンダイアローグが注目を集めるのは、たぶん心理的なコンプレックスが強く影響していると推察されるからです。
では、どんなコンプレックスがあるのでしょうか?
そこでオープンダイアローグという言葉を手がかりに、推進する人たちの無意識的な欲求を分析してみます。
無意識的な欲求を探る方法の一つとして、表に出ている言葉の「反対の意味を検討する」というのがあります。
たとえば「Aさん大好き」といっている人は、もしかして「Aさんをものすごく嫌い」という気持ちがあるかもしれない。
「私はあなたを大切にしています」というけど、内心では「相手を蔑んでいる」かもしれない。
このような「本当に思っている気持ちとは逆の行動をして、コンプレックスを覆い隠す」ことは精神科の現場ではよく目にします。
ということで、この方法で分析してみましょう。
まず「オープンダイアローグ」の反対の意味を探ります。
「オープン」(開いた)の反対は「クローズド」(閉じた)。
「ダイアローグ」(対話)の反対は「モノローグ」(独り言)。
これをもとにオープンダイアローグの反対語について検討してみました。
1)「クーロズドモノローグ」(閉じた独り言)
→「人と話すのが苦手で自分の考えを独りでつぶやく人」
2)「オープンモノローグ」(開かれた独り言)
→「一方的に自分の意見をいって対話ができない人」
3)「クローズドダイアローグ」(閉じた対話)
→「秘密主義で自分と相手だけの二人きりの話が好きな人」
オープンダイアローグに惹かれる人は、この3つのどれかに当てはまると予想されます。
この3つにあてはまる人は、自分にはできないことがオープンダイアローグによってできるようになるかもしれない、と期待しているのかもしれません。
しかし心理学的には、自分のコンプレックスにきちんと向き合ったときにしかコンプレックスは解消されません。
なのでオープンダイアローグに強く惹かれる人は、オープンダイアローグをしてもコンプレックスが解消されない可能性があります。
自分では解決できていないコンプレックスを覆い隠して、オープンダイアロ-グで解決できると夢見ている。
そして患者のためといいつつも、実は自分のコンプレックスを覆い隠す手段としてオープンダイアロ-グを利用しているかもしれない。
それよりも、自分がいつも独り言をいっていないか、こころを閉じてないか、対話に失敗していないか、に気付くほうが自分のコンプレックス解消につながります。
オープンダイアローグがこれほど流行るのは、精神科の現場では1)~3)に悩んでいるスタッフが多いのかもしれません。
ただし、あくまでこれは仮説なので。
言葉の戯れです。
臨床心理室
更新日:2019年09月06日